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2008年11月19日(水)

「振り返るとあっと言う間の二日間でしたね」琢磨は、清々しい笑顔だった。

 走れたのは、17日のフルデーと18日の午前中。内容の濃い収穫あるテストになった。チームから“できれば日曜日の会場入り”を請われ、どうせなら、と琢磨は前日の土曜日にカタルニア・サーキット入りして準備を進めていた。こんなところにも、乗りたくて仕方ない、という琢磨の気持ちがよく出ていた。

--- スケジュールが終わりました。

image琢磨 ほんとにあっと言うまでした。普通のテストは前日の会場入りですが、バルセロナには土曜日に入りました。チームからは日曜日午後の早い時間に来てくれたら嬉しいし、いろいろ話すこともあるので、と言われたけれど、フライトのスケジュールを見たら、ちょうどいいのがなくて、だったら土曜日、と思いました。モナコから高々1時かですが、環境も変わるし、自分の準備もしたい。心の準備をしてコンセントレーションするためにも、一日早く来て、身体をゆっくりさせて、エンジニアともタップリ話しをして、月曜日からのテストに臨みました。

--- 充分走れた?

琢磨 いろいろなメニューもできたし、昨日の121周に続いて、今日の午前中も、周回数もこなせたし、予定していたやりたいことは全部こなせました。

--- 午後はフェッテルにトップを持って行かれました。

琢磨 午後になっても気温も上らなかったし、ラバーも乗ったので逆転されてしまったけれど、午前中の時点ではいいポジションにいられたわけだし、自分としてはやることやれたという気持は強いです。

--- タイヤの問題は?

琢磨 今日は、グレイニングは出なかった。路面が昨日よりかなり良くなっていて、バルセロナは普通、午後になって気温が上ってグリップが下がるけれど、今日は曇っていてコンディションはよくなる一方だったので、グレイニングは減る方向でしたね。シーズン中も、気温が高くなると、グレイニングではなくてブリスター(気泡ができる状態)の方が問題になるけれど、そうならなかったですから。グレイニングは、スライドが多くてゴムの表面がめくれていっちゃうんだけれど、ラバーが載ったらそういうことはない。

image 今まではグルーブド・タイヤの特徴的なものだったけれど、スリックは違います。出るときは、激しく出る。グルーブドタイヤでは構造的に出やすいから、常に小さいのが出ている感じで、グレイニングとともに生きる(笑)みたいのがあったけれどスリックタイヤの場合は、基本的には出にくいけれど、ある程度以上の負荷がかかると爆発的にボンと出て戻ってこない。もちろん、コンディションやセットアップによって違うからもしれないので、昨日の1セットだけではなんとも言えないですね。

ミスなくできる限りのことはできた

--- 今日のセッティングは?

琢磨 昨日のデータを見てちょっと変えました。いつもやるようなミーティングでクルマ作りを話しました。路面もかわりますから。今日は、2輪が走った後だっので、特に午前中はグリーン(汚れている)状態でした。気温も低くて時間がかかったけれど、路面はドンドンできてきた。昨日は午後になって気温が上がってタイムが落ちたけれど、今日は路面コンディションがキープ状態。午前中は、グリップ感も高くて、たくさんプログラムのテストアイテムを入れても、昨日の午前中では比較にならなかったものが、今日は行けました。冬のテストのティピカル・バルセロナ、という感じでしたね。

--- 全体としては?

琢磨 できる限りのことはやったという感じですね。ミスとか失敗とか、ああすれば良かった、というのはなかったです。もちろん、欲を言えば、もうちょっと、ね(笑)。クルマに慣れたと言っても100%乗りこなしたわけではないし、予選のアタックをやったわけではないですから、もうちょっと乗りたかった。もちろん、(9月の)へフェラーリレスから昨日、今日と、乗る度に経験を積んで、どんどん乗りこなせるようになった。そういう意味で臨界にあたってしまったわけではないし、またまだ楽しみなと頃はあるけれど、与えられたプログラムと時間の中ではできることはやりました。(つづく)