9月のヘレス・テストに続いて、佐藤琢磨は、トロ・ロッソで二度目のテストのチャンスを得た。初日は、17人が参加した中でトップタイム。「テストとは言え、レーシングドライバーとしてそりゃ、嬉しいですよ。フェラーリやマクラーレンより速かったんですから」。
9月のテストでは、午後からの雨で走れたのは午前中の3時間だけ。だが今回は、まる1日テストができた。久々のF1マシン、それも、シーズン後半、イタリアGPの優勝を含め、長足の進歩を見せたトロ・ロッソ。さらに、初日がトップタイムだ。琢磨は、いつも以上にハイテンションだった。
--- 121周走りました。まるで前回のヘレスのウップンを晴らすかのように(笑)。
琢磨 ホントに(笑)。晴れたら走るしかないでしょう!!
--- チームも喜んだ。
琢磨 明日何周走るのか聞いたら、“オーバー120ラップ”だって。もう、チームもやる気満々ですね(笑)。でも、ホントに、3日間に2カーで走らせて、タイヤに関して取れるだけのデーターを取って、ニューカーになったときに、すぐにアダプトできるように準備を進めたい、ということでした。
--- テストに呼ばれたからにはベストの仕事をしたい。
琢磨 もちろん。9月のテストのときは、午前中の3時間だけだったけれど、トロ・ロッソのチームと一緒にやって凄く楽しかったし、もう一度、一緒にできるのを楽しみにしてました。
--- 前回とスタッフは一緒?
琢磨 ちょっと違います。前回のエンジニアとは違うエンジニアとやってます。前回のエンジニアは、もう1台のクルマを観ています。チームとしても、いろいろシャッフリングすることで、ボクもいろんな人と接する機会があるし、チーム側もいろんな人にボクを見せたいというか、そんなことを考えてくれているんじゃないかと思います。今日は、マイナートラブルは少しあったけれど、プログラムタイムを削ることなに順調に進みました。
--- 2台は別のプログラムを?
琢磨 そうですね。ニュータイヤを履くタイミングを合わせて、一方がメカニカルにやるときはもう一方がエアロを変えてみたり、常に被らないようにメニューを分けて進めています。それは凄く良かったですね。(つづく)